スペイン原産です。カタランは、立派な口ひげとあごひげを持つ犬で、容姿はあごひげのある
コリー犬によく似ており、大きさはイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルとほぼ同じくらい
です。スペイン北部のカタロニア地方で発展した犬です。長い毛と、短い毛の2つのタイプが誕生し、
長い毛のタイプは別名Gos d'Atura Catala 短い毛の犬はGos d'Atura Cerdaという名を持ち、短い毛
のタイプは今では大変珍しくなっています。
しっかりとした体つきで勇敢で頭が良く、またエネルギーにあふれています。この犬のすばらしい
特性は、家畜を扱うときにいかんなく発揮されます。人の命令を聞いて家畜を扱うばかりでなくとき
には自分で判断し主導権をとり驚くほど簡単に家畜を正しい方向に導くのです。
羊の群れを見張る番人として全面的に任せることができます。それくらい自分の能力に自信を持つ犬と
いえるでしょう。警戒心も強く、番犬としてもとても優秀です。また狩猟の本能も持っています。
カタランは、1936〜39年のスペイン内戦の際、情報を伝える使者やまた番犬として使われました。
起源についてははっきりしたことはわかりませんが、ポルトガルとピレネーの牧羊犬と血縁関係があると
考えられます。
起源をずっとたどっていけばローマ時代にさかのぼることができます。ローマがイベリア半島に
勢力を拡大した際にローマ軍とともにやってきた犬が祖先のひとつではないかと考えられ、その
犬は護衛やまた軍の食料のための家畜の管理などに使われていた軍犬でその後いくつかの犬と
交配し今のカタランが生まれていったのです。
その後この犬に関する記録はないですが、1914年に書かれた本の中で"Piar"という名の今の長毛の
カタランと似た犬に関する記述があり、1923年バルセロナで行われた展覧会で"Milan"という名の
名前のカタランがお披露目され、これが現代においての最初のカタランの出現で、この"Milan"は、
この犬種の歴史の中で最初に記録された犬となったのです。
そして1929年のバルセロナの犬の展覧会において、7匹のGos d'Atura Catalaがさらに登録
されました。現代の歴史に登場するまでの長い間牧畜犬としてそして家を守る犬として使われてきた
優秀な犬でしたが、1950〜60年代に田舎から都会への人口の流出が進み牧畜を辞める人が増え
カタランの数も劇的に減ってしまったのです。
1970年代に入ってまたカタランの数を増やそうという動きが起こり成犬でも子犬でも、実際に
純粋なカタランを代々飼い牧畜の仕事をしている人から犬を買って繁殖させるなどその血統を大切に
しました。家庭犬としては忠義深く子供に対しても優しく接する犬なのです。落ち着きがある犬
ですが活動的で高貴な雰囲気も持ちます。訓練しやすい犬で、カタラン自身も学び技術を身につける
ことを望みます。現在は少数の犬種のひとつになっていますが、熱心な支持者によって支えらています。
オスは45〜51センチ、20〜27キロほどで、メスは少し下回るサイズです。毛は長くやや
カールがかかりそしてざらっとしています。ダブル・コートで厚い下毛を持ちます。季節による
毛の抜け落ちは2段階に分けてあり、最初は体の前の部分が抜け、そして後から後方の毛が抜け
落ちるというユニークな特性もあります。毛色はさまざまで、フォーン、赤茶色、グレー、ブラック、
白などがあります。
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